失敗の本質と追いかけるべきもの(戦略)
今日もお仕事お疲れ様です。
社内の若手社員研修の企画運営やってまして、改めて思ったことの備忘録。
今回の研修の趣旨は、以下のことを自問自答してもらうことでした。
- 日々の業務を惰性でやっていないか?
- 当事者意識を持ってやっているか?
- 自社における”内輪価値”ではなく、”市場価値”で自分を見ているか?
いつもの業務とは関係ないケーススタディを用意して自分の強み・弱みを疑似体験してもらうようなプログラムでした。
結果、参加者全員が何かしらの気づきを持ち帰ってくれたようで良かった。
もちろん各々が自分なりの腹落ちをして持ち帰ったわけですが、
自分としても持ち帰るものが大いにあった、というか改めて思ったことがあったので備忘録。
研修後「当事者意識が薄れて、業務を惰性でやってた」みたいな話が若手のフィードバックで出てくるんですが、その根底にあるのは、組織が戦略をブラッシュアップしていないからなんだと実感。本当に申し訳ない。
やはり、マーケターとして事業を運営≒組織を運営する上で大事だと思ったことは・・・
事業戦略として、
- 「何を追いかけて行くべきか?」のブラッシュアップを常にすべき。
- ブラッシュアップせねば、過去にすがり、思考停止してしまう。
-
結果、オペレーション(惰性)野郎になってしまう・・・
(ハンナ・アーレントも思考停止が一番の犯罪と言ってましたね)
ハンナ・アーレントは、多くの人が考え続けることで人間は強くなり、愚かな判断をし、破滅をするという愚行から逃れられると説く。ナチスのユダヤ人大虐殺のような愚行が二度と行われてはならないというユダヤ人のハンナ・アーレントの強い意志がこもった名言である。
ハンナさん以外にも思い出した書籍が、「失敗の本質」という名著。
本物を読むとなると相当の時間を要するので、ダイジェスト版の以下を改めて読んでみた。
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
- 作者: 鈴木博毅
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/04/06
- メディア: 単行本
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日本軍がなぜ第二次世界大戦に負けたのか?を日本軍という組織の課題として分析し、抽象化し、現代の企業にも当てはまるように解釈し直した書籍。
日本人の特性をまとめた”日本人論”って捉えても良いかもしれない。DNAは変わってないんだなーという感じ。自分の中でのNOTEは以下の通り。
日本人は、
- 戦術が目的化することが多い!!! 戦略だけは思考停止・・・。戦術は最強。
- 特定業務の鍛錬が非常に得意!!! 職人が評価されるように鍛錬が良しとされる。
- 鍛錬の際に生じた成功体験を”虎の巻”として、生涯伝達(泣)!!!
2と3なんかは、正にAIが強いところですね笑
生涯思考停止せず、追いかけるものを忘れずに行きましょう!
本日は以上です。脱・コモディティ!